一般社団法人子ども未来・スポーツ社会文化研究所

ご挨拶

子どもたちの未来のために

 新型コロナウイルスによるパンデミックで、日本社会のこれまでの日常生活が根本から覆りました。とりわけ、「不要不急」の観点から、教育とスポーツの活動が停止しました。そのことは、われわれの生存にとって教育とスポーツが、どのような意味があるのかが問われているのです。

 教育では、学校は何のためにあるの?なんで、学校に行かなければならないの?と、これまで学校に行かない子どもたちが投げかけてきた問いかけに、真摯に向き合い、答えを出さなくてはならなくなりました。

 また、スポーツでは、東京2020オリンピック・パラリンピック大会の開催が延期されたことで、なんで、オリンピック・パラリンピックを開催するの?なんで、首相が開催の延期を決めるの?といった、これまで自明とされてきた基本的な問題に焦点があてられるようになりました。

 さらに、ステイホームで不要不急の外出を自粛した生活によって、われわれの視線は地域に向けられるようになりました。その結果、東京一極集中の都市づくりやグローバリゼーション社会といった社会構造に疑問を持つようになりました。

 このように、近代社会の中で、当たり前のように存在してきた教育やスポーツなどの生活に根差した文化が今、心豊かに生きていく上で価値があること、そして、その様々な問題に対する解決の糸口が、地域の生活・文化の充実にあることに気づいたのです。

 そこで、子どもたちの未来に心豊かな社会をプレゼントするために、皆さんの叡智を結集し、これらの問題を解決していきたいと考え、非営利の一般社団法人として「子ども未来・スポーツ社会文化研究所」を立ち上げました。

 志を同じくする皆さんの参画を、心よりお待ち申し上げております。

一般社団法人 子ども未来・スポーツ社会文化研究所所長
代表理事 杉本厚夫